「・・・〜〜〜〜ぁ、ぁっ、っっぁああ、あ〜〜・・・っっ!」
「ゃべぇ・・・でちまいそ、着けて、ねーのに、っっ」
「あっっ、ああんっ、っっっひ、ああぁんっ、あっあっぁあっっ」
イったばかりで痙攣してる奥にずんずん叩きつけられて激しく上下に揺さぶられて、抱きしめられて逃げられない身体を銀ちゃんのいいように突き上げられる。
悲鳴みたいな甲高い声が勝手に喉から跳ね上がる。
だめ、だめぇってかぶりを振ったり、胸まで逸らして仰け反ったり――強制的に感じさせられてる鈍い衝撃からどうにかして逃れようとしても、荒い呼吸を繰り返しながら圧し掛かってくる熱い身体から離れられない。
赤いマフラーに縛られた手首が、銀ちゃんの首の後ろに引っかかっちゃってる。
「。まだ痛てーの、これ」
「ふぇ・・・く、た・・ぃ、いた・・のぉ・・・っ」
「ん。じゃあこれは」
「あぁ・・・!」
反り返ったまま震えてる背中をぎゅうって抱きしめて固定すると、銀ちゃんは大きく膨れ上がった杭を先端だけ残して引き抜いた。
途端に溢れそうになった透明な蜜を中へ戻そうとするみたいに、熱く滾った塊がゆっくり奥へ沈められていく。
かと思えば半分くらい引き抜いて、そこで急に動きを止めた。
銀ちゃんが止まる寸前に、一番感じちゃう弱いところを硬い感触で引き摺られる。
あんっ、って鼻にかかった高い声を上げて仰け反ったら、ふ、ってかすかに笑ったような吐息が口端を緩ませた唇からこぼれる。
そこから先は、その一点だけを刺激するように小刻みに腰を振りたくるようになった。
狙いすました先端の動きに浅いところをぐちゅぐちゅされたら、せつなすぎて全身が痺れる。
台に乗せられた足の先まで、そのせつなさに囚われてる。
ずっ、ずっ、ずっ、って銀ちゃんが腰を前後に揺らすたびにあたしの身体も揺らされて、台に乗せられた足袋の爪先まで律動に合わせて揺らされた。
力がほとんど入らなくなった首も揺らされるごとにぐらりぐらりと傾いていって、視線が真下へ落ちていく。
暗くてぼんやりした視界に映るのはクロッチ部分を無理やり横へずらされたショーツで、そこが目に入った瞬間、びっくりして全身が震え上がった。
大きな手で鷲掴みされて引き千切られそうになってる縁飾りのレースの純白。男の人に貪られてる粘膜の蕩けきったピンク色。
そこから蜜を掻き出しながら抜き挿しを繰り返してるのは凶暴なくらい大きくて筋が浮いた肉の塊で、すぐ上に貼りついたレースまでぐしゃぐしゃによれて汚されていく。
「〜〜ぁ、ぁ、あ、ゃっ、ゃだぁ・・・っっ・・・・・・〜〜〜・・・っ!」
目の前で揺れ動いてるその光景は例えようもなく生々しくて、喉の奥で声にならない悲鳴を上げた。
頭に全身の血が集まってくるような猛烈な恥ずかしさを、唇をきゅっと噛みしめて震えながら耐える。
いや。いやだ。はずかしい。信じられない。
銀ちゃんの腰もあたしの下着もどろどろに濡らすほど乱れきって欲しがってる、これが自分の身体だなんて。
そう思って涙まで浮かべて目にしたものを拒みたがってるのに、どうしてもそこから視線を逸らせない。
あられもなく開かされた脚の間を男の人に許しきって、中を掻き乱す小刻みな動きに腰をくねらせてるいやらしい身体。
そこを限界まで押し広げてずぶずぶ挿入を繰り返してる、赤黒い杭。
ショーツの縁を彩る刺繍入りのレースが、銀ちゃんの動きに引っ張られて少しずつ、少しずつ下へずれていく。
く、って唸った銀ちゃんの手が、硬く勃ち上がった杭の根元まで落ちてきた薄い布を邪魔そうに掴む。
あっ、って息を飲んで見つめてる間に、ほんの少し力を籠めたようなその手つきだけで横の縫い目をぴりっと裂いた。
とたんに緩んだショーツの布地を太腿の付け根へ寄せてしまうと、少し汗ばみ始めた手のひらはお腹を撫でながら這い上がってくる。
胸の膨らみを回すようにして揉みしだかれて、ぎゅうって背中から抱きしめられる。
火照ってうっすら汗が滲んだお互いの胸が隙間なくぴったり触れ合うと、銀ちゃんはあたしの身体ごと持ち上げるようにしてゆらゆら腰を揺らし始めた。
「ん・・・っ、ぁ、あぁ、あ・・・ひ、ぃ・・・っ」
上半身が密着したせいで抜き挿しされる位置が前よりも少しだけ深くなって、強めに擦られたらやっぱり痛い。
張り出した先端にそこをぐちゅぐちゅ刺激されるたびに、んっ、って思わず身体を竦めて震えてしまう。
だけど――最初のうちは痛さで震えていたのに、途中からは痛いだけじゃなくなってしまった。
やわらかい粘膜の襞をぴりぴりさせる痛さの向こうから、かすかで甘いきもちよさともどかしさがゆっくりじわじわと迫ってくる。
銀ちゃんが動けば動くほどその感覚はお腹の奥で膨らんでしまって、ずっ、ずっ、って小さく引き抜かれるたびに、自然と涙がこぼれてくる。
ぐすぐす啜り泣いてたら、目の前まで伸びてきた赤い舌先に目許をそっと舐められる。
目尻に溜まってた涙の粒も、唇でちゅうって吸い取られた。
「どう、やっぱ痛てぇ」
「んっ、すこ、し・・・っ、あっ、はぁ、ん」
「ん、ここ?、ここきもちーの」
「っぁ、ぁあ、あ・・・!」
ぐちゅん、ぐちゅっ、くちゅ、じゅぷっっ。
淫らな響きの水音はあたしの奥から何度も溢れて、建物と影に閉ざされた狭い空間の静けさを濁らせては消えていく。
男の人の滾ったもので一杯に広げられてびくびく喘いでる蜜口から、粘液がとろとろ漏れてくる。
繋がれたところがどうなってるのかはわからないけど、水音の響きと中から溢れる感覚だけで自分の身体がどれだけいやらしく感じてるかわかってしまう。
張り出した杭の先がゆっくりめに動いて、まだ少しだけひりひりしてる粘膜の壁をやわらかく擦られる。
苦しそうに奥歯を噛みしめて何かをこらえてる銀ちゃんは、すごく辛そうに顔を歪めてるくせに、あたしが声を上げてよがった敏感なところだけをゆっくり往復し続ける。
そこよりも深いところへは入ろうとしない。
我慢してくれてるんだ。あたしが痛いって泣いたから。
そう思ったら、くちゅ、くちゅって小刻みに擦られてるところにじっとしていられないくらいの甘い疼きが湧いてきて、涙が出るくらいせつないのに、そのせつなさまできもちいい。
抱きしめてくれる腕の中でぐらぐら揺さぶられてるうちに、頭の中がふわふわしてくる。
感じてるのは肌を刺す冷気の冷たさと、隙間なく密着した身体の熱さや弾む鼓動。
それから、だいすきな人に欲しがってもらえる嬉しさと気持ちよさ。
感じやすいところを甘やかすような優しい抜き挿しで何度も擦られて、意識がどんどん霞んでいく。
耳を埋めてるのはじゅぷじゅぷと絶え間なく鳴る水音と、銀ちゃんの荒い息遣い。
足許でざわざわ騒いでたはずの枯葉の音も、どこかから流れてきていた車の音も、もう聞こえない。
ぼうっと火照ったほっぺたや目許に唇をふにっとくっつけられると気持ちよくて溜め息が漏れて、きゅうって銀ちゃんを締めつけてしまう。
あたしの中をぐちゅぐちゅ掻き混ぜる大きなものの硬さや熱をもっとはっきり感じてしまって、気持ちよすぎて頭の芯まで蕩かされちゃいそうになる――
「ん・・・お前のナカ、ぎっちぎち。きつすぎてぜんぶ絞り取られそ・・・っ」
「ぁあ、っふ、あ、ぁ・・・ぎ・・・ちゃぁあ・・・っ」
「はは、その声かわいい。、かわいー・・・」
「〜〜っぁあ、あ・・・っっ!」
泣きすぎて赤く腫れた目尻に、濡れて冷たくなったほっぺたに、うわずった啼き声を漏らしてはぶるぶる震える唇に――
甘やかすようなキスの雨が、熱い吐息と一緒にあたしの肌へ降ってくる。
濡れたやわらかい感触に口の奥で絡め取られてくちゅくちゅ揉まれて、快感に酔い痴れてるようなうっとりした表情で「かわいい」って囁かれただけで、擦られてるところはきゅんって疼く。
ゆっくり出入りする銀ちゃんを嬉しくてたまらなさそうに締めつけてしまうから、恥ずかしくって涙がこぼれた。
「ぅうぅ・・・っゃあ、そゅこと、いわな、で・・・っっ、こえ、でちゃ、ぁっ」
「なぁー、なんで。
こんなとこでヤられんのいやなんだろ、なのに何で声出ちまうの」
「あっ、あぁんっ、〜〜ぎっっ、っぁあああ――・・・っっ!」
いやらしくうねる粘膜が奥までびくびく震え上がっていく。
銀ちゃんの意地悪な問いかけを悦んだ身体はほんの一瞬で達してしまって、あたしは悲鳴じみた泣き声を上げて震える背筋をしならせた。
頭の中まで燃え上がりそうな恥ずかしさから腰をくねらせて逃げようとしても、あたしを抱え込んだ逞しい腕が許してくれない。
ざらついた熱い感触に、ぬるりと首筋を撫で上げられる。
荒い息遣いをこぼす唇に、ちぅ、ってきつめに吸いつかれる。
皮膚が薄くて感じやすいところばかり狙って赤い噛み痕を幾つも散らすと、銀ちゃんはあたしの耳を塞ぐみたいにして唇を強く押しつけた。
「、ほら、答えろって。答えてくんねーとずっとこのまんまだけど、いーの」
背中や腰までぞくりと粟立たせるような低くて甘いささやきを耳の中へ注がれてしまえば、覚え込まされた快楽に逆らえないあたしの中は入口から奥までうねらせて震えた。
銀ちゃんに与えられる気持ちよさをすべて絞り取ろうとするみたいに、熱い杭に絡みつく。
そこから溢れる甘い痺れは波みたいに絶え間なく次々と生まれて、手足の先までぴりぴり震わせながら頭の芯まで駆け上がっていく。
あっ、あっ、ぁあんって、自分のものとは思えない蕩けきった叫び声が喉から何度も跳ね上がって、
「ぁあ、やん、ゃらあっ、はぅ・・んっ、ぎ、ひぁっ、っめぇ」
「今のやらしい喘ぎ声、誰の声。銀さんぜんぜん動いてねーのに、なんでそんな声出ちまうんだよ」
「っあ、あっあっ、あぁん」
くちゅ、じゅぷ、ずちゅっっ。
ひそやかで籠った水音が、暗い小路に響き始める。
今にも弾けそうなくらい膨みきった大きな熱の塊が、粘膜の襞を小刻みに嬲る。
銀ちゃんが腰を退こうとするたびに、あたしの中はきゅうって縮む。
奥から溢れる透明な蜜で繋がったところをどろどろに濡らして、せつなそうにびくびくしながらしきりに銀ちゃんを締めつけてた。
まるで「抜かないで、もっと奥まできて」って泣きながら夢中で縋りついてるみたい。
ぐ、って息を詰めて全身を強張らせた銀ちゃんが、うっすらと赤く染まった目許を細めてこっちを見つめる。
獲物を捕らえた獣みたいにぎらぎらしてる暗い目つきは、苦しそうなのに笑ってる。
腰や背中を撫でながら這い上がってきた大きな手が、止まらない涙でふやけそうになってるあたしのほっぺたを手のひらに収める。
「ー。ほら、いい子だから言ってみな。何で?」
何度も優しく撫でながらひそめた声でささやかれたら、我慢してた感情が胸の奥からこみ上げてくる。
咄嗟に顔を逸らしてみたけど、目の奥がかぁっと熱く染まっていく。
ぶるりと震えた唇からは、ひっく、ひっく、ってこらえきれなかった嗚咽が漏れ始めた。
「・・・・・・・・・ぎんちゃ・・・だか、ら・・・っ」
「――・・・あぁ?」
「に、にかぃも、いわせな、でよぅ・・・っ」
だらりと肌蹴た白い着物の襟元に、かーっと火照ったほっぺたをぐりぐりぐりぐり押しつける。
(女心なんてわかんねー)
銀ちゃんは時々そんなことを口にするけど、ほんとにその通りだなぁって実感したり、困ったりするのはこんな時だ。
ああ、顔から火が出そう。
すっかり汗ばんだ胸板におでこを預けて凭れかかれば、嗅ぎ慣れた肌の匂いが近くなる。
感じるだけでほっとしちゃう、好きな人の匂い。
ああ、いつからだったんだろう。
いつからあたしの身体は、あたしの心は、この匂いに包まれるだけで心地よくなるように作り変えられてたんだろう。
「ぎ、ぎんちゃ・・から、こうなるの。こうなっちゃうの。・・・・・・す。すき。だから・・・っ」
「――・・・」
「ぎんちゃ、が・・き、だか・・・き、きもちょく、なっちゃ・・・こぇ、も、でちゃうのぉ、だめなのに、きもち、く、なっちゃ・・・のっ。
・・・〜〜ぅうぅ、も、やらぁ・・・はずかし・・・っっ」
うんとうつむいてもごもごもごもご、蚊の鳴くような小さな声で口走る。
それでもあたしの泣き言は、銀ちゃんの耳に届いたみたい。
着物越しに感じる分厚い身体は途端に動きを止めてしまったし、何をそんなに驚いてるのかしらないけど、息を詰めて固まってる。
・・・・・・ばかばか、ばかばかばか、銀ちゃんのばかっ。
銀ちゃんに呆れるほどデリカシーがないのも、えっちの最中にわざと恥ずかしいこと言わせて意地悪するのもいつものことだけど、こんなことまで女の子の口から言わせないでほしいよ。
ああもう、顔から火が出そう。
出来るものならいっそこのまま逃げ出しちゃいたい。
だけど、まだ逃げられない。
いくら恥ずかしくても、今にも頭が沸騰しちゃいそうでも、さっきは聞いてもらえなかったことをどうしても銀ちゃんに伝えなくちゃ――
死にたくなるような恥ずかしさと気まずさを唇を噛んでこらえながら、あたしは泣きすぎてぐずぐずになった顔を上げた。
「・・・ね、も、おこって、ない?しんじて、くれ、た・・・?」
「・・・。信じてって、なにが」
「しんじて、ほし・・の。
すき。好きなの、銀ちゃん。こんなことされても、すきって・・・思っちゃうの。
そぅいぅ、の、ぎんちゃ、だけ、なの・・・銀ちゃぁ、わかって・・・しんじ、て・・・っ」
「・・・っだよそれ。ちぇっ。ずりーよなぁ」
あたしにしか聞こえないような小声でぼそぼそつぶやいた銀ちゃんが、ぎこちない手つきで前髪に触れる。
こっちを覗き込むみたいにして迫ってきた表情は、何度か見たことのある顔だ。
どことなくきまりが悪そうな顔。銀ちゃんが何か言いづらいことを言おうとしてる時の、ほんの少しだけ眉を曇らせたぎこちない顔。
そんな表情に見蕩れながら「銀ちゃん・・・?」って呼びかければ、乱れた髪を梳いて流そうとしてた指の動きがぴたりと止まる。
見つめ合ったままの沈黙が、あたしたちの間に数秒くらい流れた後だ。こっちをじとーっと見つめてた視線が、ふいっと横へ逃げていった。
きまりが悪そうだった表情がさらにぎこちなくなっていって、ちぇっ、って恨めしそうに舌打ちまで鳴らして、
「んなこと言われちまったらもう苛めらんねーじゃん」
「え・・・?」
「信じてぇ、って、なにそれ可愛すぎんだろ。
こんな小汚ねーとこで手ぇ縛って無理やり青姦しちまう奴に言うせりふじゃねーだろ」
「だ、だってぇ・・・」
「だっても何もねーっつーの。え、何なのお前、殺す気?銀さん殺す気?
嫌がるくせに逃げねーし、嫌がってんのに可愛いー顔であんあん啼いてえろ可愛いおねだりしてくるし、人の着物に顔すりすりして甘えて死ぬほど可愛いーこと言うし」
「〜〜・・・っ!っそ、そんな、してな」
「いやいやしたね、しまくってたね。しかも今のあれな、っだよそれぇ。
じわじわ苛めて焦らしまくって最終的にはが泣いて恥ずかしがるよーな卑猥なこと言わせながらイかせるつもりだった俺の計画どーしてくれんの」
「――っ、んっ、んふっ・・・・・・っっふ、っんっ、っはぁ、あぁ・・・!」
こっちへ視線を戻しながらあたしの唇を勢いよく塞いでしまうと、銀ちゃんはゆるゆると腰を揺さぶり始めた。
ちょっと動かれるだけで深く重ねられた唇が何度も震えて、さっきまでよりも甲高くなった喘ぎ声が口の奥からひっきりなしに漏れる。
――ああ、あんなこと言うんじゃなかった。
可愛い可愛いって連呼してもらえてどきどきしたし、こんな場所でこんないけないことしてるのも忘れそうなくらい嬉しかったけど――ああ、でも、困る。こまっちゃうよ、こんなの。
あたしを揺らす銀ちゃんの動きは、いきなり奥まで突き入れてきた時とは別人みたいに優しい。
潤みきった粘膜の襞をやんわり引き摺られる感覚も、さっきまでとはちょっと違う。
すごく弱くて優しくて、慎重すぎてもどかしいくらいだ。
あたしがどれだけ感じてるのかを確かめるみたいに、ほんの少しだけ奥へ進んで、ゆっくり丁寧に、少しだけ抜いて。
そうやって何度も往復されると、却ってたまらなく疼いてしまう。お腹の奥がきゅううってうねる。
焦れてどうにもならなくなったそこが銀ちゃんをじわじわ締めつけていくのが、自分でもはっきりわかっちゃうくらいだ。
髪や背中を撫でてくれる腕はあたしを真綿に包むように優しく抱えて、大事そうに甘やかしてくれてる。
なのに、お腹の中で小刻みに蠢くものは、腕とはぜんぜん違うことをしようとしてる。
こうしてゆっくり擦り上げながらあたしにじれったさを教え込んで、とろとろに蕩けきって抵抗も出来ない中がもっと銀ちゃんを欲しがるようにじっくりと作り変えようとしてるみたい。
だめ。もうだめ。こんなのずっと続けられたらおかしくなっちゃう。
じゅぶじゅぶ擦られてる中から湧き上がってくるのは、泣きじゃくりたくなるようなもどかしさと狂おしいくらいの気持ちよさ。
はぁん、ああ、ぁん、って力の抜けきった甘い声が何度も唇から飛び出て、震えが止まらなくなった背筋が自然と反り上がっていって、
「っひっく、ふぇえ、ぉ、おねが、も・・っ、やぁ、おかしく、なっちゃ・・・っ」
「ん。んじゃ止めてやる前に、約束な。
これからは男に言い寄られてもきっぱり断るよーに」
「ああ、っぎ、ひゃあ、も、ゃあ、これやらぁ・・もっ、っゆるし、てぇ・・・っ」
「あとあれな、あれ。俺以外の前であんな可愛いー殺し文句言ったらダメだからな」
「っっぃ、いわなっ・・・っっぎん、ちゃ、だ、けら、もっ・・・・・・〜〜ぁあっっ」
「ん。そんじゃもう仲直りってことで。
けどよー、俺だけ死にそうな目に遭わされてやられっ放しってのもあれだからぁ」
「――っっあんっ」
泡立った粘液がとろとろ溢れて止まらない結合部の上――
触れられただけで全身が痺れ上がるそこを、深く浅く、硬い爪先が繰り返し引っ掻く。
ひぁあんっっ、って叫んだあたしの背中が弓みたいに反り上がって硬直すると、太くてごつごつした爪先の感触が蕩けた谷間をゆっくり開いた。
奥に隠れてた小さな芽を指の腹で撫でられて、くにゅくにゅ押しながら撫で回される。
もっと激しく弄りたいのに、我慢して優しくしてくれてるのかも。
そんなことを思っちゃうくらいに銀ちゃんの手つきはやわらかいし、頭の上から降ってくる息遣いはすごく苦しそうだ。
そう思ったら、お腹の奥をじくじく疼かせる快感は急に大きく膨れ上がる。
あたしは銀ちゃんの指がちょっと動きを変えるだけで狂ったみたいな悲鳴を上げて、頭の天辺まで貫く鋭い快感に腰をがくがく震わせて悶えた。
指先でつんつん突いてみたり、みっちりと埋められてるところから透明な蜜を掬い取って、くちゅくちゅ塗りつけながら弄ったり――。
銀ちゃんの指をどうにかして止めてしまいたくても、止める手段なんて何もない。
真っ赤なマフラーで拘束された両手は、銀ちゃんの首の後ろに引っ掛かったまま。
とぼけてるのにどこか愉しげな目つきであたしを見つめてる顔の下で、白い着物の衿を夢中で握りしめてる。
熱い手の感触をいくら我慢しようとしても、お腹の底からこみ上げてくる乱れきった声は止められない。
蜜でとろとろに濡れた小さなそこを、きゅ、って器用に摘ままれただけで、お腹の奥を強烈な快感が突き抜けていって、
「――っっひあぁああん!」
びくんっっ、て震え上がったあたしは悲鳴を上げて仰け反った。
ぎゅっと閉じた瞼の縁から涙がぽろぽろぽろぽろ溢れて、首や胸まで伝い落ちていく。
男の人の滾った熱を締めつけてるところから、じゅわりと蜜が溢れ出る。洪水みたいに一気に溢れ出てお尻の下まで流れていく。
それでも銀ちゃんは指の動きを止めてくれない。
くちゅくちゅ、くちゅ、ぬちゅ。
密やかで淫らな水音を鳴らしながら、弱くてやわらかい動きで敏感な芽は嬲られ続ける。
頭の中を真っ白に染める刺激が、絶えず銀ちゃんの指先から生まれる。
全身の感覚をそこに集中させてしまうような気持ちよさが、銀ちゃんに埋められた中をずくずく疼かせてる。
気持ちよさはどんどんお腹を満たしていって今にも破裂しちゃいそうで、その泣きたくてたまらなくなるような感覚のせいで何も考えられなくなっていく――
「っっく、ひ、うぅ、っっ、っゆ、ゅびっ、やんっ、やらぁぁ、あっ、あっ、あぁあ!」
腰をがくがく震わせながら銀ちゃんの腕の中で何度も達して、それでも快感に膨れ上がった芽はくちゅくちゅと指先で捏ねられ続ける。
そこを痺れさせる強すぎる気持ちよさのせいで、頭が変になっちゃいそう。ううん、もうとっくに変になっちゃってるのかも。
だって、何もわからない。何も見えない。
目に映る暗い路地裏の景色は、ひっきりなしに溢れる涙で溶けて流れていくばかり。
ぴったりと密着した分厚い男の人の身体があたしに何をしてるのか、ただそれだけしかわからない。
感じてるのはお腹の奥で生物みたいにびくびく蠢いてる杭の熱さや鉄みたいな硬さと、脚の付け根を掻き乱す指の動きだけ。
あたしは何度も逞しい肩に顔を擦りつけて狂ったみたいにかぶりを振って、甲高くて甘い泣き声を暗い小路に何度も放った。
・・・どうしよう。声が我慢できないよ。
この先の――小路の奥には人がたくさん住んでるって、たしか銀ちゃん言ってたのに――
「はは、きもちい、のナカ、ぐにゅぐにゅうねって止まんねぇ・・・そんなにいいのこれ。もっといっぱい弄ってほしい」
「ゃんっ、らめぇ・・・あっっ、やぁんっ、ふぇぇ、やらあぁっ」
「んっ――なぁ、そんなに締めつけられたら銀さん我慢できねーんだけど。もう奥まで入れちまっても、いい」
「ぁっ、あん、あぁん、っぎんちゃっ、っっぎ、ひぁ・・・あぁ――・・・っっ!」
ずぷんっ、って奥まで埋められて、鈍い衝撃で引きつった喉から震えた嬌声が迸る。
熱い塊を突き入れられてぐりぐりと潰すように抉られたそこは、途端にきゅうぅって銀ちゃんに吸いついて離れなくなった。
お腹の底で張り詰めていく大きなものが、どくどくと高く脈打ってる。
ぐり、ぐりって蕩けた奥に擦りつけられるたびに、その感覚は全身に響く。
きもちよさそうに震えながら銀ちゃんを締めつけてる中は粘膜の襞をうねらせてて、赤黒い杭がずるりと抜け出るたびに透明な蜜が押し出される。
こみあげてきた何かをこらえてるみたいに銀ちゃんがぐっと息を詰めると、あたしのお腹を占領してる熱がびくびく震えながら膨らんでいく。
ずくずく疼くお腹の中が、滾ったものでぎちぎちに埋め尽くされていく。すごく苦しい。
ずん、ずんっ、って突き上げられるたびに全身が強張って息が止まる。
なのにたまらなく気持ちいい。銀ちゃんがすき。だいすき。
そう思うだけであったかい気持ちで満たされて、好きな人に欲しがってもらえる嬉しさと混じり合いながら身体中を駆け巡っていく。
こうして奥で銀ちゃんを感じてるだけで、頭も身体もどろどろに融けて流れ出しちゃいそう。
胸の脇にくっつくように広げられた脚から、どんどん力が抜けていくのがわかる。
草履が脱げて足袋だけを履いてる足が、冷たい鉄製の平面の上をずるずる滑る。もう力が入らない。
台の上に乗せられた脚にも、マフラーで一つに縛られた腕にも――
もうだめ。いっちゃう。また大きな声が出ちゃう。
ぁ、ぁはぁ、あぅ、ぁあん、って乱れきった声で啼きながら、涙目で銀ちゃんに訴える。
見上げた顔は濡れた瞳を悩ましげに細めてて、あたしにぼうっと見惚れてた。
思わずどきっとさせられてお腹の苦しさも忘れかけたら、見てるこっちがぞくぞくしちゃうような、艶めかしくて愉しそうな笑みが口許に浮かんで――
「、もっと・・・もっと奥まで、入らせて」
「――っっ、ああぁ!」
ずるっっっ。
透明な飛沫を撒き散らしながら一気にぜんぶ引き抜かれて、火照った粘膜を嬲られる。
鋭い刺激に仰け反って快感にがくがく震えてるうちに、銀ちゃんが腰のくびれを掴む。
そのまま身体ごと力ずくで持ち上げられて、降ろされたときにはもう、背後にあったはずの壁の暗い灰色が目の前まで迫ってて――